synthesia(シンセシア)のSettings(設定画面)の一番上の項目[Music Device]について[Music Input]および[Music Output]を解説します。
この設定項目では、電子ピアノなど入力装置や出力する音源の設定を行います。
USB-MIDI接続の電子ピアノの接続に関連する設定、追加音源に関連するBuilt-in MIDI Synthesizerの設定についての項目が含まれています。
電子ピアノや電子キーボードの接続設定を知りたい方はこちらです。
Music Input
入力デバイスの設定です。
入力デバイスとは、電子ピアノ、電子キーボード、MIDIキーボード、パソコン用キーボードなどを指します。
どの入力デバイスを設定するのかを選びます。
先ほどの画面を例に開設します。入力は主に3種類あります。
- Synthesia Virtual Piano
- CASIO USB-MIDI
- LoopBe Internal MIDI
項目1が初期設定のものです。初期設定ではこちらのみです。詳細は「Synthesia Virtual Piano」へ。
項目2はUSB-MIDIで電子ピアノ、電子キーボードを接続すると出てきます。名称は接続した機器ごとに異なります。ここではCASIOのPX-S1000を接続しています。
項目3は仮想MIDIケーブルを設定している場合に出てきます。Synthesiaの利用には必ずしも必要ではありません。ここではLoopBe1を導入しています。
いずれかの項目を選択するとこのような画面になります。
- Ignore input from this device
- Use this device
項目1は「この入力デバイスを無視する」です。
項目2は「このデバイスを使う」です。こちらにチェックを入れると設定項目がさらに展開します。
88鍵盤の電子ピアノが接続された場合を例に見ていきましょう。
電子ピアノなど入力デバイスの設定
Input Devices Settings
- Volume Scale
- Note Range
Use this deviceを選ぶと、さらに新しく2つの項目が現れました。
新しい項目1つ目の[Volume Scale]は入力ボリューム調整です。
スライドバーの◯を左右に動かして設定しましょう。
初期値は100%です。
新しい項目2つ目の[Note Range]は鍵盤数の設定です。
電子ピアノや電子キーボードの最高音、最低音の鍵盤をそれぞれ1回押すと何鍵の鍵盤楽器かを認識してくれます。
青い「Reset Note Range」ボタンを押すと、鍵盤数設定がリセットされます。
設定の進め方の詳細はこちらにまとめてあります。
「Synthesia Virtual Piano」について
初期状態で下記の仮想ピアノが入力装置として設定されています。
パソコンのキーボードを鍵盤に見立てるものです。
「Synthesia Virtual Piano」ではパソコンのキーボードの「asd fghj kl; :」が白鍵部の「ドレミ ファソラシ ドレミ ファ」に、「we tyu op」が黒鍵部の「ド#レ# ファ#ソ#ラ# ド#レ#」に、それぞれ設定されています。
各キーを押すと対応する音が鳴ります。
電子ピアノや電子キーボードを入手したら、「Synthesia Virtual Piano」は項目1「Ignore input from this device」にチェックを入れて無効にしておきましょう。
Music Output
出力デバイスの設定です。
どの音源を用いて音を出すのか設定します。
Synthesiaの音源、電子ピアノなどに内蔵の音源、マイクロソフトのシンセサイザー音源などが利用できます。
もう少し良い音でSynthesiaを使いたい方向けの記事はこちらにまとめました。
先ほどの画面を例に解説します。
出力は主に4種類あります。
- Built-in MIDI Synthesizer
- CASIO USB-MIDI
- LoopBe Internal MIDI
- Microsoft GS Wavetables Synth
項目1の[Built-in MIDI Synthesizer]は初期設定のものです。Synthesiaの初期音源[Voice Crystal]を利用します。
項目2はUSB-MIDIで電子ピアノ、電子キーボードに内蔵の音源です。名称は接続した機器ごとに異なります。ここでは今回利用しているCASIOの[PX-S1000]の内蔵の音源を利用します。
項目3は仮想MIDIケーブルです。Synthesiaの利用には必ずしも必要ではありません。ここではLoopBe1を導入しています。
項目4の[Microsoft GS Wavetable SW Synth]はMicrosoft社のコンポーネントとして提供されているソフトウェア・シンセサイザーです。詳細はこちら。
項目1の[Built-in MIDI Synthesizer]以外は設定や接続状況によっては出てきません。また、設定画面も項目1のみ他とは異なります。
2つに分けて説明を進めます。
- Built-in MIDI Synthesizer
- USB-MIDI接続の電子ピアノ音源など
Built-in MIDI Synthesizerの設定画面
第1カラム
- Don’t send output to this device
- Use this device
[Built-in MIDI Synthesizer]を使用するかしないかを選択します。
上の選択肢が「使用しない」であり、こちらを選ぶと第2カラムからの項目が消えます。
使用する場合は下の選択肢[Use this device]を選び、第2カラム以下の設定を行いましょう。
第2カラム
[Use this device for]
- My Notes
- Background Instruments
- Percussion
- Metronome
[Built-in MIDI Synthesizer]の音源のうち、何を出力するかを決めます。
選択肢はそれぞれの項目でEnable(有効にする)/OFF(使用しない)を選べます。
項目1から4の順に、「1.自分の演奏する楽器(ピアノ等)」、「2.その他の楽器」、「3.パーカッション類」、「4.メトロノーム」です。
第3カラム
- Volume Scale
[Volume Scale]は入力ボリューム調整です。
スライドバーの◯を左右に動かして設定しましょう。
初期値は100%です。
第4カラム
- Reverb
リバーブ(反響)の強度設定です。
第5カラム
- Load All Sounds in Advance
- Load Sounds on Demand
音源のデータの読み込み設定です。
上の項目[Load All Sounds in Advance]は事前読み込みでスムーズに曲が進みますが、メモリを必要とします。
下の項目[Load Sounds on Demand]は逐次読み込みでに曲が進みます。必要なメモリが少なくて済む利点があります。
第6カラム
- Sound set:
登録されているソフトウェア音源が表示されます。どれか一つを選択します。
今回の説明画像でセットしているソフトウェア音源は下記4つです。
最初からある音源は[Built-in sounds by Voice Crystal]のみです。
- Built-in sounds by Voice Crystal
- SalamanderGrandPiano-V3+20200602
- UprightPianoKW-20190703
- YDP-GrandPiano-20160804
余談ですが、SalamanderGrandPiano-V3の音が好きで良く使っています。
[Built-in sounds by Voice Crystal]以外にもいろいろな音源を試してみたい方はこちらをご覧ください。
USB-MIDI接続の電子ピアノ音源などの設定画面
第1カラム
- Don’t send output to this device
- Use this device
選択した音源を使用するかしないかを選択します。
上の選択肢が「使用しない」であり、こちらを選ぶと第2カラムからの項目が消えます。
使用する場合は下の選択肢[Use this device]を選び、第2カラム以下の設定を行いましょう。
第2カラム
[Use this device for]
- My Notes
- Background Instruments
- Percussion
- Metronome
- Key Lights
選択した音源のうち、何の音を出力するか、光るキーの設定はどうするか、電子ピアノから音を鳴らすか、を決めます。
選択肢1~4と6はそれぞれの項目でEnable(有効にする)/OFF(使用しない)を選べます。
選択肢5のみ、どのチャンネルを使用するかを選びます。
項目1から4の順に、「1.自分の演奏する楽器(ピアノ等)」、「2.その他の楽器」、「3.パーカッション類」、「4.メトロノーム」、「5.光るキー」、「6.電子ピアノ等の本体スピーカの使用」です。
第3カラム
- Volume Scale
[Volume Scale]は入力ボリューム調整です。
スライドバーの◯を左右に動かして設定しましょう。
初期値は100%です。
第4カラム
- Reverb
リバーブ(反響)の強度設定です。
第5カラム
- この項目は欠番です。
第6カラム
- MIDI Channel
どのMIDIチャンネルを使うのか設定できます。
Omni(すべてのチャンネル)、またはチャンネル1~16のいずれかを設定します。
Synthesiaの設定項目一覧
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