ピアノやキーボードの練習、またはキーボードマニアのようなゲームとして遊ぶためにsynthesia(シンセシア)を導入する方法をまとめました。synthesiaのインストール方法、お得な購入方法は別途こちらにまとめました。
synthesiaとパソコンの接続に必要なもの
こちらが必須になります。
必須なもの
パソコンと電子鍵盤を接続しよう
プリンタ用USBケーブルでパソコンと電子鍵盤を接続するだけです。念のため画像で確認します。
上がパソコン側のUSB端子です。
こちらが電子鍵盤楽器側です。プリンタのUSB端子と同じ形です。
USBケーブルは「オスA―オスB」のタイプを使います。プリンタ用USBケーブルと同じものです。
パソコンも電子鍵盤も電源を入れたままの状態で、USBケーブルを抜き差し大丈夫です。
Synthesiaに電子鍵盤を認識させよう
まず、必要な接続が終わった状態で、電子鍵盤楽器の電源が入っていない状態から見ていきます。synthesiaを立ち上げて、「Settings」をクリックします。下のような画面になります。INPUTとOUTPUTにある「LoopBe Internal MIDI」は無くても構いません。
電子鍵盤楽器の電源を入れてみます。INPUT、OUTPUTともに「CASIO USB-MIDI」の項目が増えました。今回はCASIOの「PX-S1000」を接続しています。接続する電子鍵盤楽器の種類によって、この名称は変わります。
今回はCASIOなので「Music Input」のほうに並んでいる「CASIO USB-MIDI」を選びます。
右からスクロールして出てきた画面で、2段目の「Use This Device」でクリックしてチェックを入れます。
その画面のまま、電子鍵盤楽器の一番低い音の鍵盤を押ます。押したボタンが画面上で緑色に点灯します。
次に電子鍵盤楽器の一番高い音の鍵盤を押ます。押したボタンが画面上で緑色に点灯します。「Note Range」の部分の一番右側の「OO Keys」の数字部分がご自分の電子鍵盤楽器の鍵盤数とあっていればOKです。今回は88鍵のものを使ったので「88 Keys」になっています。
画面左上の「Music Device」を押して戻ります。
次は「Music Output」のほうに並んでいる「CASIO USB-MIDI」を選びます。右からスクロールして出てきた画面で、2段目の「Use This Device」でクリックしてチェックを入れます。
あとは、画面と同じようにチェックを入れて「Enable」にします。もし、光るキーボードを利用するときは、「Key Lights」にもチェックを入れましょう。
設定が終わったら、画面左上の「Music Device」を押して戻ります。
「Synthesia Virtual Piano」や「Microsoft GS Wavetable Synth」をOFFにして、上の画面と同様の状態にします。
設定は終了です。画面左上の「Synthesia」を押してタイトル画面に戻りましょう。Play Songを押して、ピアノ練習や音楽ゲームとして活用しましょう。
タイトル画面の画面左下にINPUTとOUTPUTに何が設定されているかが載っています。不具合があるときはちらっと見て、不具合があればSettingを見直してみましょう。
ここまでがパソコンと電子鍵盤楽器の接続とSynthesiaの設定の仕方の紹介でした。
その他、必要かもしれないもの
必要に応じて、こちらも準備しましょう。
- 演奏用椅子
- 電子鍵盤用スタンド(キーボードスタンド)
- ノートパソコン用スタンド
- テーブル
- サブモニター
この先は、上の説明からの文書内リンクで参考部分になります。
パソコン
synthesiaは軽いソフトなのでパソコンの性能を必要としません。
ただ、あまり古いパソコンで常駐ソフトがたくさん入っている場合は難しいかもしれません。OSはWindowsXPからそれ以降のものに対応しており、もちろんwindows10でも動きます。Macは、使ったことがないのでわかりません。
ちなみにどのぐらい古くても動くかの目安を示します。
「ASUS ZENBOOK UX31E」:2011年のモデルで、こんなスペックです。
ネットを見るのもやや重いですが、Synthesiaを使うには問題無しです。
- Windows® 7 Home Premium 64ビット
- インテル® Core™ i7-2677M プロセッサー 超低電圧版
- 高速なDDR3-1333メモリを4GB
- SSD128GB
- 1,600×900ドット表示の13.3型ワイドLED液晶
画面は13インチでもなんとかなりますが、やや大きいほうが使いやすいです。
パソコンにノートPCとデスクトップPCのどちらを使うのか、また、電子鍵盤楽器がポータブルタイプか据え置きタイプかによって、画面の設置方法が変わるため、追加で必要な道具が変わってきます。
USB端子を持つ電子鍵盤楽器
電子鍵盤楽器は何種類かあります。
- 電子キーボード
- 電子ピアノ
- MIDIキーボード
電子キーボード
Synthesiaをゲームとしてお手軽に楽しみたいのであれば、電子キーボードが良いと思います。キーボードが軽くて弾きやすいのが特徴です。本体も軽く、持ち運びに便利で、基本的にポータブルタイプです。鍵盤の数が少ないとSynthesiaで遊ぶときに後々困るので、できれば76件以上のもの、がっつり遊ぶ予定であれば88鍵盤のものを購入するのがオススメです。
例えばですが、こんな電子キーボードが販売されています。
型番 | メーカー | 鍵盤種、鍵盤数 | タッチ レスポンス |
NP-32 | YAMAHA | グレートソフトタッチ鍵盤 76鍵 |
あり |
Recital | Alesis | セミウェイト鍵盤 88鍵 |
あり |
PERFORMER | Artesia Pro | ベロシティ-センシティビティキー 88鍵 |
あり |
LK-512 | CASIO | ピアノ形状鍵盤 61鍵 |
あり |
電子ピアノ
Synthesiaをピアノの練習に使いたい場合は、電子ピアノが良いです。
電子キーボードは鍵盤機構がバネ式であり、指を鍵盤から離すときの挙動がピアノとは大きく異なります。
鍵盤の機構を本物のピアノに似せた電子ピアノを選ぶのがオススメです。鍵盤機構がハンマーアクションと書いてあるものを選ぶと良いです。どれぐらい本物のピアノに似たタッチを表現できる鍵盤であるかはピアノの練習で大事なポイントの一つです。鍵盤のタッチと値段はおおよそ相関があるのですが、同価格帯では好みの問題なので、店頭で触ってから購入するのが良いと思います。初心者が入門用に購入する場合は下記がオススメなので、店頭にあれば触ってみましょう。
例えばですが、入門用価格でこんな電子ピアノが販売されています。
型番 | メーカー | 鍵盤種、鍵盤数 |
PX-S1000 | CASIO | スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤 88鍵 |
D1 | KORG | リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3 88鍵 |
FP-10 | Roland | PHA-4スタンダード鍵盤 88鍵 |
PA-88H+ | Artesia Pro | ウェイテッド・ハンマー・アクション 88鍵 |
YAMAHAやKAWAIも同価格帯で売っていますので、気になる方はぜひ店頭で現物を触って比べてみましょう。
MIDIキーボード
DTM(デスクトップミュージック)で用いる鍵盤で、音の入力用デバイスです。入力に特化しているので、単独では音がでないものがほとんどです。パソコンやタブレットと接続して使います。61鍵あたりならばリーズナブルなものがあるのですが、synthesiaに適した88鍵のモデルは高価なものばかりなので、今回は紹介しません。
プリンタ用USBケーブル
電子鍵盤楽器とパソコンをつなぐにはケーブルが必要です。電子鍵盤楽器によってはBluetooth接続できるものもあるのですが、遅延が気になることがあるので、ケーブル接続がオススメです。長さは1.8mか3mのものが使いやすいと思います。実際の配置に合わせて長さは変えましょう。プリンタ用USBケーブルと同じものですので、もし家にあれば転用してみるのも良いかもしれません。
電子鍵盤用スタンド
電子ピアノには据え付けタイプのものも多いのですが、持ち運びを前提とした鍵盤楽器、たとえばステージピアノ、シンセサイザー、電子ピアノ、電子キーボードでは設置するためのスタンドかテーブルが必要です。電子キーボードは軽めですが、ハンマーアクションの入ったものは優に10㎏を超えますし、ステージピアノでは30㎏に近いものもあります。幅も88鍵サイズでは横幅150㎝程度になります。電子鍵盤の重さにあったものを使いましょう。
電子鍵盤によっては専用のスタンドが販売されています。専用スタンドがなくても、X型、Z型、4脚型などいろいろなスタンドがあります。
ノートパソコン用スタンド
ポータブルタイプの電子鍵盤機器を利用される場合はノートPCを置く場所がありません。
もし、ノートパソコンを置くための適当な台が無ければ、ノートパソコン用のスタンドがあるので導入しましょう。鍵盤楽器の後ろにセットします。
イメージを掴んでいただくためにノートパソコン用の商品リンクを付けました。商品画像に鍵盤楽器と併せて使っている画像があります。
電子キーボード
NP-32
YAMAHAの76鍵です。音源はYAMAHAのコンサートグランドピアノからサンプリングされたピアノ音色ほほか10音色。電源アダプター以外にも単三電池6本で動くので持ち出しできます。「グレートソフトタッチ」鍵盤はタッチレスポンス式なので、弾く強さで音の強弱が表現できます。(電子キーボードに戻る)
Recital
ドラムで有名なAlesisの電子キーボード。電子ピアノと書いてあるものの、ハンマーアクションではないので、電子キーボードのところに載せました。セミウェイトというバネ式鍵盤です。軽くて持ち運びが楽、電池でも動くので外でも弾けます。私の一台目はこちら、現物は触らず安かったでamazonで購入しました。(電子キーボードに戻る)
PERFORMER
店頭で見たことはありませんが、88鍵ありキーも軽そうなので、synthesiaをゲームとして遊ぶにはピッタリだと思います。いろいろ付いていてお得。(電子キーボードに戻る)
LK-512
鍵盤が光るタイプのものもあり、Synthesiaと連動もできます。鍵盤数は少ないのでその点だけ注意ですね。(電子キーボードに戻る)
電子ピアノ
PX-S1000
著者はCASIOのPX-S1000の白をサブ機で持っています。スピーカー付きです。電子ピアノとしてだけではなく、Bluetoothスピーカーとしても使えます。
(電子ピアノに戻る)
D1
KORGのD1は、上のCASIO PX-S1000のどちらをサブ機にするか迷いました。こちらはスピーカーがついていないので、ヘッドホンが必須です。(電子ピアノに戻る)
FP-10
同価格帯の中で考えると、タッチと音の良さで候補だったのですが、据え置き型でRolandのHP508-GPを持っているのであえて外しました。でも、オススメです。(電子ピアノに戻る)
PA-88H+
ハンマーアクションなのにとてもリーズナブルですね。(電子ピアノに戻る)
キーボードスタンド
ダブルレッグX型スタンド
X型キーボードスタンドです。構造が簡単なため高さ調整も簡単、かなり頑丈、かつ安いのでオススメです。電子ピアノなど重めの鍵盤楽器をX型スタンドに載せたい場合はダブルレッグ型やW-X型と記載されているものが安心だと思います。ただ、ホイールはついていないので移動させるときにちょっとだけ苦労します。
Z型キーボードスタンド
電子ピアノなど重い鍵盤楽器を頻繁に移動させるようならば、ヘビーデューティーZ型スタンドのホイール付きがオススメです。
上のZ型スタンドは大丈夫なのですが、ものによっては鍵盤楽器の重さに負けてスライドが滑ってしまう課題があるようです。軽い電子キーボード用に作られた耐荷重の低いZ型スタンドも混ざって売っているので購入する際には気をつけましょう。
4脚型キーボードスタンド
4脚スタンドも安定感があります。耐荷重も問題無いのですが、高さ調整できるタイプの4脚スタンドでは、移動させるなどで高さ調整部を頻繁に調整する場合は、先ほどの2種類のスタンドと比べて可動部位が多いのでやや時間がかかるかもしれません。
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